シストレ戦略室の教科書 入門版 第4章

入門版 第4章 レバレッジ取引と現物取引の違い

FX初心者がFXで勝てなかったり資金を溶かしてしまうのは、現物取引とレバレッジ取引の違いを理解してない事が1つの原因かと思います。

レバレッジ取引と現物取引では、テニスと卓球ぐらい違うものです。

現物取引では証拠金という概念も無く、ただ単に買ったものの資産価値が高くなったり安くなったりします。

現物取引は一般的に言われている投資に近いと言えるかと思います。

しかし、株でもFXでも、先物やレバレッジ取引になり、またデイトレードやスキャルピングの様な短期トレードの場合、FXは投資では無くトレードになります。

投資とトレードは別物と考えてください。

マクロ視点でスイングトレードを行う場合はFXは投資と言えますが、数時間〜1日以内でエントリーからクローズまでを行う私のトレードは、”統計に基づくゲームに近いもの”になります。

この投資とトレードの違いを理解していないと、トレードで生き残るのは難しいです。

逆にこの違いを理解していると、FXで資金を溶かして退場してしまう事態を未然に防ぐことが出来ます。

では私のトレードとは何かということですが、端的に言うと「群集心理的な偏りから利ざやを取る行為」です。

ルールやシステムは若干違いますが、FXで生計を立てる=ポーカーで生計を立てることと同じだと考えてください。

ポーカーは確率的なハンドの勝率や優位性の中で、レイズ、コール、フォールドを選択して心理的な戦いを行います。

ポーカーでは優勝賞金がでかい大会や、でかいポットがかかっている時などでは、大きくリスクを取りに行ったりする事もある為、ギャンブルの要素が高くなる事がありますが、優位性に賭けるゲームです。

ただ、ポーカーでは、ハンドが配られるだけでエントリーフィーを払わないと行けない為、どこかで勝負を仕掛けないとただただ負けてしまうシステムです。

FXはポーカーとは違い、参加しなければ費用は発生しない為都合のいい所だけエントリーして、利益を出して退散する事ができます。

FXは市場参加者の思惑で価格が上がったり下がったりします。

価格が上がる時に買って上がったら売る、価格が下がる時に売って下がったら売る。

当然、価格が上りそうな時に買っても下がったら損失が拡大しないように売る損切りをする事もあります。

これを繰り返して勝ちトレードも負けトレードもある中で、収益プラスを目指すのが私のトレードです。

大きなリスクを取って大きく勝つ(負ける)必要が無いので精神的にもゆとりができますし、資金力や時間的制約に限界のある多くの個人トレーダーにとって現実的です。

一撃数千万稼いだと言うような億トレーダーもいるかと思いますが、これをレバレッジ取引でやっていれば、いつか確実に破綻します。

FXで生計を立てると言う事は、プロポーカープレイヤーになるようなものなので、一筋縄では行きませんが、場所も時間も選ばずパソコン一台あればトレードが出来ます。

学歴も、性別も、身長も体重も関係なく、誰にでもフェアな世界がFXトレードにはあります。

容姿端麗でないとモデルにはなれません。

身体能力が高くないとアスリートにはなれません。

正しいトレードを正しく続けることが出来れば、誰にでもFXを職業にしていく事が可能です。

分析だけ行い自動売買でトレードを執行・管理すれば、1日中チャートの前に張り付く必要もありません。

ぜひこれを機に一度真剣にトレードに取り組んでいただければ幸いです。

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次の第5章では「ハイレバレッジは本当に危険なのか」についてお話しします。

シストレ戦略室の教科書 入門版 第5章