ストップ狩りに合わなくなる方法!

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ストップ狩り悩ましいですね。

ただこのストップ狩り、原因さえ分かってしまえば回避する余地は十分にありますし、逆にトレード戦略に取り入れることも可能です!

安定して勝つ為に、無駄な負けトレードを減らしましょう。

私が今からお伝えすること

  1. ヘッジファンドによるストップ狩り
  2. FX業者によるストップ狩り
  3. ストップ刈りを回避する方法

しまえば回避する余地は十分にありますし、逆にトレード戦略に取り入れることも可能です!

安定して勝つ為に、無駄な負けトレードを減らしましょう。

対策方法までしっかりご説明するので、安心して読み進めてくださいね。

ストップ刈りが起こる2種類の原因

誰かがレートを操作してるんじゃないか?と思われる方も多いかと思いますが、その通りです!

ストップ刈りを引き起こす存在とは

  1. ヘッジファンドや機関投資家などの大口
  2. FX業者

大口によるストップ狩り

どういう時に起こるかというと、ヘッジファンドや機関投資家が個人投資家のストップ狩りを巻き込むトレード戦略を使う時です!

レートは常に注文が多い方に動く

なぜ価格が動くかご存知ですか?

単純な話ですが

上に動くのは

買い注文のほうが多い(買い圧力が強い)から

下に動くのは

売り注文のほうが多い(売り圧力の方が強い)からです。

ただFXはゼロサムゲームなので、全員が利益を出せるわけではありません。

ゼロサムゲームとは

Zero-sum (ゼロ和):

複数の人が相互に影響しあう状況の中で、全員の利得の総和が常にゼロになること、またはその状況を言う。

出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』ゼロ和

その為ヘッジファンドが利益を出すためには、誰かに損益を出させなければいけません。

その格好の餌食になるのが資金力の無い個人投資家です。

大口の手口

ヘッジファンドや機関投資家など大口がどのように個人投資家を餌食にストップ狩り戦略を行うのか、具体的にご説明します。

例えば最近ドル/円が110円あたりまで上昇してきている相場だとします。あなたならどうしますか?

多くの個人投資家は110円をレジスタンスラインとしてここで反落することを予想して、売りでエントリーしまね!

でも大口は知っています

  • 110円あたりで売りの注文が多いこと
  • 111円~112円あたりにストップロスを置いている投資家が多いこと

ここでヘッジファンドや機関投資家は、潤沢な資金で大量に買い注文を入れ続けてレートを押し上げます。

個人投資家のストップロスは次々に狩られ、決済売買のエネルギーを加わって112円のラインも一気に超えていきます。

売りのポジションはロスカットされる時は反対売買で買いのポジションになる為、価格上昇を勢いづけることになります。
レートが元に戻るのは多くのトレーダーを損切りさせ終わった後で、大口はポジションを手放し利益を得ます。結果個人投資家の資金はまるまる大口に吸い上げられてしまうことになります。

これが大口によるストップ狩り戦略です。

なぜ個人投資家はストップ刈りに遭うのか?

その理由は、

個人投資家はマーケットメーカーと呼ばれる大口に誘導されているからです。

テクニカル的にもファンダメンタル的にも両方です。

大衆心理を利用して個人投資家にポジションを持たせ、自分たちは反対方向に大きな資金を流すことで利益を得ています。

FXではトレンドが出る時、あたかも個人投資家の集団が動かしているようなイメージを持たれがちです。

しかし実際には個人投資家は損切りされている方が圧倒的に多く、大量の資金を動かすヘッジファンドや機関投資家がレートを動かしています。

大衆は無意識の内にコントロールされている

という認識のもと、FXでは常に大口と呼ばれるマーケットメーカー側に乗る事を心がけてください。

FX業者によるストップ狩り

FX業者によるストップ狩りは迷信だと思われ方も多いかもしれませんが、これも実際に起こります。

悪徳なFX業者はスプレッドを拡大させる

FX業者側の管理画面では、顧客であるトレーダーのポジション状況、指値や逆指値などの注文情報、マージンレベルなどの資金情報がすべて見ることが出来ます!

スプレッドも自由に操作できます!

例えばあと3pipsでストップロスに届くポジションがあった場合、管理者画面でスプレッドを3pips広げればストップロスで決済させる事ができまうんです。

これは紛れもない事実です。

しかしこれを疑いだしたらすべてのFX業者でトレードできなくなってしまうので気にしなくて大丈夫ですが、気をつけるべきなのは

相場が大きく動く時のスプレッドの拡大

相場が大きく動くときとは

  • フラッシュ・クラッシュが起こる時
  • 経済指標発表後などで

このような時にレートが一方向に一気に進んだ場合、スプレッドが瞬時に異常に拡大することがあります。

これが注意すべきFX業者によるストップ刈りです

フラッシュ・クラッシュとは

瞬時に発生する、価格が一方に急激に進み、すぐに価格が収束に戻るような動きのこと

下記画像の様に長い下ヒゲが出るのが出るのが特徴です。

【引用元】 OANDA JAPAN https://www.oanda.jp/lab-education/blog_column/8198/

このフラッシュ・クラッシュが起きると、多くの投資家が大損害を受けます。

スプレッドが広がることは為替相場の原理的にしょうがないですが、ここで問題なのが、FX業者による故意的なスプレッドの拡大です。

中には200pips近くも広がるようなFX業者もあり、他の業者と比較して異常にスプレッドが広がる業者はストップ狩りをしていると言えます。

これによって本来の値動きではストップロスに引っかかていなかったトレードもストップ狩りされてしまったら、勝率の低下に直結します。

なぜFX業者はストップ狩りをするのか?

DD方式のFX業者は顧客であるトレーダーと利益相反関係にあるため、個人投資家が損をすればするほど儲かります!

国内FX業者はほとんどがDD方式を採用しているので、特に注意が必要です。

DD方式とは

Dealing Desk方式の略で、FX業者が顧客の注文を受ける方法の事を言います。トレーダーが出した注文は、直接インターバンクに出されるのでは無く、FX業者によって約定されます。つまりDD方式では、トレーダーはインターバンクで取引しているわけではなく、実質的にはトレーダーvsFX業者の取引になります。

個人投資家の損=FX業者の利益

その為、急激な相場変動の際に市場の混乱に便乗してストップ刈りを仕掛けてくることもあります。

2種類のストップ狩りまとめ

大口によるストップ狩り

  • ヘッジファンドや機関投資家のようなマーケットメーカーのトレード戦略で、個人投資家のストップロスが溜まっていそうなレートまで価格を動かすことで起こるストップ狩り
FX業者のスプレッド拡大によるストップ狩り

  • フラッシュ・クラッシュや経済指標発表時など価格が大きく変動する際にFX業者がスプレッドを拡大させて起こるストップ狩り

ストップ刈りに合わない方法!

次にこれらのストップ刈りを回避する方法についてご説明します!

大口によるストップ刈りに引っかからない方法

これはずばり、自分以外の多くの個人投資家がストップロスを置くような場所に自分のストップロスを置くようなエントリーをしないことです!

具体的には

下図の右下らへんを見ていただくと、青で引いてるサポートラインで今にも反発しそうな絶好の買いエントリーポイントに見えます。

ここで買いでエントリーします!

すると直後にストップロスラインを一気に割って価格が急落してしまいます。

ヘッジファンドや機関投資家は個人投資家がどのようなポイントでどっち側にエントリーして、損切りがどの辺りに溜まっているか把握しているので、逆方向に仕掛けてきます。

先程のトレードでは、明らかに底値で買おうとした個人投資家のポジションが狩られています。ほとんどの個人投資家は直近安値の少し下にストップロスを置くかと思いますが、これがヘッジファンドや機関投資家に狙われてしまいました。

ストップ刈りに引っかからない為に確認すること

確認する2つのポイント

  • 今自分がエントリーしようとしてるポイントは、他の多くの個人投資家もエントリーしたがるポイントじゃないか?
  • 今自分がストップロスを置こうとしている場所は他の多くの個人投資家も置こうとしてるポイントじゃないか?

もしどちらか1つでも当てはまる場合、冷静にエントリーを見送りましょう!

大口はあなたを誘導しています。

しかしFXでこのようなストップ刈りを100%回避することは不可能です。FXでは常に騙し合いで値動きが発生しています。時にはリスクを取らなければ得れるリターンもありません。損切りはあくまで必要経費なので、今ご説明したストップ狩りに関してはトレード戦略を練るための知識として知っておきましょう。

FX業者によるストップ狩に合わない方法

逆にFX業者によるストップ狩りは、百害あって一理無しなので、このリスクは極力排除する必要があります。

これには2つの方法があります。

  1. スプレッドが極端に広がるFX業者でトレードしないこと
  2. 流動性が低い時間帯や時期にポジションを持たないこと

① スプレッドが極端に広がるFX業者でトレードしない

根本的なことですが、スプレッドが異常に広がる業者ではどんなに優れたトレード手法を用いていても、最終的に資金を失うことになりかねません。

他の業者と比べて異常にスプレッドを広げるような業者ではトレードを避けましょう。

国内FX業者の方がスプレッドが異常値を示すことが多いので、海外FX業者の方がおすすめです。

② 流動性が低い時間帯や時期にポジションを持たない

流動性とは

Liquidity (流動性):

経済学における流動性(英: market liquidity)は、交易上の商品などの資産が、いかに容易に交換できるかを示す性質を言う。貨幣経済が主流となった今日では、貨幣そのものをさす場合もある。

出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』流動性 (経済学)

要は市場参加者が少ない時は相場が大きく動く可能性があり、FX業者がスプレッドを広げてくる可能性が高いので注意が必要です。

具体的には

  • 日本時間の早朝
  • GWやクリスマスから年末年始
  • 重要経済指標前後

実際に2019年の1月3日の早朝にドル/円でフラッシュ・クラッシュが起こりました。日本時間の早朝+年始という組み合わせで流動性が低下していた時間が狙われています。

FOMCやアメリカの雇用統計発表後にも相場は一方向に大きく動くことがあるので注意が必要です。

このようなときでも、ポジションを持っていなければ為替相場が荒れようと関係ありません。流動性が低い時はトレードをしないようにするのが相場鉄則です。

ポジションを持たないことは個人投資家にとって最強の武器です!

ストップロスは絶対に必要!

最後に、FXで勝つためには損切りしない事!なんて無知丸出しのことを真顔で言っている人もたまにいますが、ストップロスは何があろうと設定してください

私はエントリーする際に同時にS/Lも設定してエントリーします。というよりS/Lを決めてからでないとエントリーするLot数が決めれません。

相場では何事も起こりえます。

ストップロスを設定すると、確かにその情報はFX業者に伝わってしまいます。

しかし、設定してなかったが為に一瞬ですべての資金を失ってしまうより1万倍マシです。

まとめ

最後に2種類のストップ狩りとストップ狩りを回避する方法をまとめます。

2種類のストップ狩り

  1. ヘッジファンドによるストップ狩り
  2. FX業者によるストップ狩り

ストップ刈りの対策方法

  1. 自分以外の多くのトレーダーがストップロスを置く位置に、自分のストップロスを置くようなポイントでエントリーしない
  2. 他のFX業者と比べて異常にスプレッドが広がるようなFX業者でトレードしない
  3. 日本時間の早朝や年末年始などポジションを持たないようにする
  4. FOMCや雇用統計発表の前後はトレードしない

FX業者によるストップ刈りを回避することは最優先事項ですが、大口によるストップ刈りを完璧に回避することは不可能です。

ですが、逆にストップロスがどこに溜まっているかわかれば、インジケーターを組み合わせてストップ狩りが起こりそうなポイントを狙うような戦略を立てることも可能です!

ストップ狩りとうまく付き合いつつ、ヘッジファンドと同じ方向にエントリーできるようなトレード戦略を立てることを意識しましょう。